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ある程度ちゃんとした人に見られたい。低予算で。 |
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思考の泡 ばか | |
という場合、変に服とか買うより「できるだけシンプルで石のない指輪を買って左手薬指にはめておく」という手もあることに気がついた。
そうとうクズな発想だけど、そこそこ有効なケースは多いのではないか。
積んだ |
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使っているのはポリカボのiMac(MA590J/A)、OSは10.6。
→Mobile Me から iCloud への 移行、気が向いたときでいいや、とほったらかす。
→6月末でモバミー終了。メールサーバーへのアクセスできず。
→めんどくさいけど移行すっかー、と今頃になって本気出す。
→iCloudへの移行には10.7以降のOSXで手続きをしないとダメ。
→10.6から10.8へ移行(¥1,700-)しようと思ったら、本体が古くて非サポート
→10.7でいいか、と思ったら10.8がでちゃった後なんで、10.7のDL販売、終了済み。
→\(^o^)/
いざとなったら自作機でのみメールサーバにアクセスできればいっか、と思っていたら、
移行はOSXかiOSじゃないとできない、という落とし穴。あー。
新しいiMac買ってもいいんだけど、秋頃には新型出そうな話ですし、かなり微妙。
iPod touch 買ってiOSで、とも考えたんですが、これまた新型の発表が秋頃の模様。あーあー。
ああああああああああぁ。
http://gt7u9x.sa.yona.la/1084 |
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新しいことがめんどくさいけど、新しいことをしないと僕の場合生きている価値がズバリないでしょう
朗読 |
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itext | |
私はその時、14歳だった。詰襟を着て、ひょろりと背が高い以外は目立つところもない、成績も中の下の、ただの中学生だった。
教室の前から2列目、ほとんど教壇の真正面に坐る私の後ろに、彼女は坐っていた。
彼女は、授業の合間も昼休みも放課後も、暇さえあればいつも本を読んでいて、特定の誰かと親しいと言うこともなく、だが私も含めて話し掛ける誰にもへだてなく答えを返し、やたらと男子に攻撃的な女子や、すでに大人びて、まだそこまでは心の伸び切っていない我々に、すでにどきりとする視線を投げ掛けて来る女子の、そのどちらにも属さず、私から見る彼女は、どこか我々とは違う世界にいるように、常に物静かでぴしりと伸びた背中が印象的な女子だった。
私たち──僕たちのその頃の担任は30歳くらいの独身の国語教師で、女子にはそこそこ人気があったが、男子には割りと嫌われていて、無口と言うよりは陰気な雰囲気と物言いのせいで、僕らは担任にコウモリと言うあだ名をひそかに献上していた。
そのコウモリが、なぜか彼女を、クラス全員にはっきりと分かるほど、そしてクラスのほとんどが眉をひそめるほど、理不尽にいじめていた。
僕の班のある女子は、彼女と体育でグループを組んで課題を一緒にやった縁で彼女と比較的仲が良かったのだが、ある日コウモリに、
「あいつと付き合ってるとロクなことにならんぞ。」
と言われたと、僕たちに向かってぷりぷり怒っていた。
他の時には、彼女が掃除中にうっかり階段から数段落ち、利き腕の手首をひどくひねったためにがっちりテーピングされ、数週間、鉛筆すら持てなかったのに、彼女にだけ教科書を書き写す宿題を特別に出すと言うことをやった。
利き腕が使えない間、彼女は何とかもう片方の手で鉛筆を持ってノートを取っていたのだが、もちろん追いつけず、他の女子たちが彼女にノートを回し、怪我が治る間彼女を助けていた。僕ももちろん、求められれば彼女を助けた。
コウモリはそれをつぶさに見ていながら、せせら笑うような表情を浮かべて、
「階段から落ちて怪我をするような人間はもっと気を引き締めるべきだ。」
とか何とか、よくわからない理屈を言ってその宿題を言い渡し、彼女の斜め後ろに坐っていた副学級委員の女子が、さすがに顔をしかめて、
「でも先生、鉛筆も持てないケガなのに。もっと別のことをさせればいいじゃないですか。」
精一杯嫌悪を示して抗議したが、コウモリは考えを変えず、この1件は僕らが思うよりも早く──女子の情報伝達力を舐めてはいけない──他のクラスにも伝わり、それなりにあった女子人気を、コウモリは僕らの担任だった1年の間にすっかり地に落としてしまった。
彼女はコウモリにはひと言も言い返さず、1週間ほど遅れて──もちろんコウモリは、その遅れを毎日みんなの前で叱った──その宿題を提出したが、点数も何もなく返却された挙句に、ノートのページの最初に、"字が汚いヤツはロクな人間にならない"と赤字で書かれたあったのを、僕はちらりと盗み見た。
僕はそれで、コウモリのことが大嫌いになった。
ある日の授業で、僕らは教科書に載っていた詩の朗読をやらされた。
漢字の苦手な僕は朗読と言うヤツが大嫌いで、読み違えに精一杯気をつけて、途中でつっかえないように心臓をドキドキさせながらただ祈って、30行ばかりのその詩を、30秒で読み終わった。
コウモリは、僕の駆け足の朗読を笑ったが、少なくとも笑い方はそれなりに好意的だった。
そして、僕の後ろに坐る彼女の番になった。彼女はそっと立ち上がり、両手に、習った通りに教科書を乗せ、そして、大きく息を吸い込んだ音が、僕の背中にはっきりと聞こえた。
最初の一語を彼女が発した時、教室の音が失せた。色も失せた。
授業の間に私語がないのは当然だが、その時は、単に誰もが無言だったと言うだけではなく、教室からまるごとすべて音が抜かれたように、僕らの周りには音がなかった。聞こえるのは、静かに詩を読む彼女の声だけだった。
彼女の読むその詩は、今まで僕も含めて他の同級生たちが読んだそれと同じとはまるで思えず、彼女が言葉の間に置く間と、時々彼女が息継ぎでそっと空気を揺する気配と、何もかもを含めて、僕らのいる教室と言う空間そのものが、その詩そのものになった。
僕らは息を詰めて彼女の声に聞き入り、彼女が発音する言葉が、耳を通り越して脳へ直に染み込んでゆく感覚にゆっくりと瞬きをし、そっと盗み見ると、コウモリすら、呆然と彼女を見ていた。
教室は、真っ白だった。壁は古びて少し黄味がかり、詩の中に表わされている無個性な清潔さを表わして、彼女の声と言葉だけが、そこをゆっくりと満たしてゆく。
30行ばかりの詩を、彼女は恐ろしいほどの臨場感を込めて読み上げる。僕らはみんな、その詩の世界の中に引きずり込まれていた。この世界を、不粋な音や呼吸や気配で壊すことを、死ぬほど恐れていた。
14歳だった僕は、その時まで、こんなに心の中も頭の中も真空になるほど何かに引きつけられた経験がなく、突然別世界へ放り込まれたようなこの彼女の詩の朗読は、心臓が止まるほどショックだった。
彼女が最後の行を読み終わり、そこでひとつ息を継いだ。それが終わりの合図だった。僕らは一斉に詰めていた息を吐き出し、そして一斉に彼女を見た。僕は思わず振り向いて、彼女を見た。
彼女は、皆の視線には気づかない風に静かに椅子を引き、そっと腰を下ろす。彼女の頭の高さが皆と揃った途端、僕らは完全に現実に引き戻されていた。
Re: http://x3ru9x.sa.yona.la/2957
もしかして: 麿赤兒 |
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Reply 自動書記 | |

とりあえず、いま名前/顔が出てる誰と鉢合わせしても泣いて命乞いする自信がある。
間に合うかどうかは別として。
Re: 泣欲
>ある意味、まさに自慰ですね。 |
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Reply | |
以前知人の女性が、「水戸黄門で毎週涙腺を崩壊させる自分の父親に心底幻滅する」と話していたのを思い出しました。
・・・・オナニーですから、やっぱり人に見られると幻滅されますよね。
自分もこのところ、めっきり涙もろくなったなぁ、と実感しています。単純な人情話に弱いです。
受動的に泣くのは容易くなった反面、能動的、自己都合的な展開で泣くことは全くなくなった気がします。
歳食ったせいで、悩んだり葛藤したり追い詰められたりするような状況に対しての危機回避能力が上がっているというか。
経験則でそういった状況をうまく避けられるようになったせいなんでしょうね。
http://zig5z7.sa.yona.la/2105 |
返信 |
ハッピーであることはどの程度ラッキーなのか。
言い古されたことを夜中のテンションでドヤ顔テキスト。
Re: 泣欲
あると思います(エロ詩吟風 |
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Reply | |
昔、兄が定期購読していた現ベネッセの某チャレンジ誌を横から読んでいたのですが、
その投稿コーナーで
「あなたのストレス解消方法は?」という問いに
「部屋をきっちり閉め切って、泣く。ひたすら泣く。いろいろなイライラを涙と一緒に流しだす感じで」
という投稿があって、当時はふーんと思っただけだったけど
今になってみると、この人実はすごい悟りを開いた人だったんじゃないかと
おフトンの匂いは微生物の死骸やホコリなどと言うけど |
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思考の泡 ばか | |
だったら空気中の微生物をエアコンのフィルタで濾してテキトーに紫外線とか当ててカスを捨てがてら冷風に混ぜたら冷えひえのフトンみたいで気持ちよく、ないな。やっぱやだ。
お中元やお歳暮に。羊羹はNikon |
返信 |
は?
http://shop.nikon-image.com/front/ItemSummaryRefer.do?cateId=10400
Fシリーズより歴史が古いらしい(!)ニコンのようかん。
そんな古いのか、すっげ、と思ったけどよく考えたら羊羹自体は相当前からあるよねきっと。
お返しはシチズンの羊羹で。そういうのもあるらしい。
どちらもOEMで供給元はいっしょだとか。
夏なので水羊羹もお願いします。
と思って調べたら水羊羹って元は冬の食べ物なのか。
道の上 3 |
返信 |
itext 道 | |
それから、彼は私がロビーのベンチに坐っていれば必ず隣りへやって来るようになり、プールで行き会えば、何となくそのまま一緒に外で落ち合って同じバスでターミナルへ行くと言うことが増えた。
彼は私がそれをどう思っていると尋ねることはせず、断る理由も思い当たらなかった──あったところで説明もできない──私は、何となくそれを受け入れて、学校のない週末も、彼からの電話で一緒に外へ出ると言うことまで起こり始めた。
何もかも、私が拒まなかったからだが、恐ろしいほど自然に彼は私の隣りにやって来て、私を外へ連れ出し、私の読む本を眺めて面白がりながら、私が読めそうな本を、さり気なく誘ってくれた街の図書館で一緒に探してくれるということまでやった。
私は彼の話し方と言葉遣いを浴びるように聞き、耳から学んだその発音で、その頃一緒に住んでいたイギリス移民の家族に、
「どうして君にはスペイン語訛りがあるんだろう。」
と訝しがられるほどだった。
彼のおかげで私の言葉は上達しつつあったが、家族から得たイギリス訛りと、彼から移されたスペイン語訛りがごちゃごちゃと混ざり、もちろん私自身にはその自覚などなく、発音の奇妙さを指摘されたところで、わざわざ直すような余裕もなかった。
セサミ・ストリートは、週末には朝から夕方まであちこちの局で繰り返し放送されていたから、彼の滞在先へ招かれて、彼のルームメイトたちと一緒に笑い転げながらモンスターたちを眺めて土曜の午後を過ごすと言うことも多々あった。
そしてそんな時、彼は夕方少し日が翳って涼しくなると、よく長い散歩に私を連れ出した。
彼の家は街の東側にあり、そこをもっと先へゆくと、湖から流れ出た長い河にぶつかる。その河は街々をずっと縦断し、いずれは別の湖へたどり着く。私は彼に教えられて初めてこの街にそんな河があることを知り、彼と一緒に、河に沿って作られた遊歩道を、彼は私に合わせて少しゆっくりと、私は彼に合わせて少し早足に、北へ向かってずっと歩き続けるのだ。
すれ違う人たちは、明らかにいろんな血の交じり合った彼の、ひょろりと背高い姿にまず目を止め、それからその隣りにいる小柄な東洋人の私を見て、必ず少しばかり驚いた表情を浮かべたが、彼の隣りを歩くのに必死な私は、彼らの視線には滅多と気がつかず、彼らとすれ違った後で彼に、
「はは、また変な顔された。」
と可笑しそうに言われて、初めて彼らを振り返って眺めるのが常だった。
広い河にはよく船が通り、何ヶ所かに渡された橋は、そのたび真ん中で割れ宙に跳ね上がり、船を先へゆかせるために車の通りを止める。そんなものも生まれて初めて見る私はすべてが物珍しく、これもまた、彼があれこれ説明してくれるのに、ただ耳を傾けた。
時々、その橋のひとつを歩いて横切り、河の反対側の岸へゆく。そこから少し西へ進むと、ひたすら畑ばかりが広がる辺りへ出る。家も人も車もまばらで、夜来たら、さぞかし淋しいだろうと思える場所だった。
「夜になったら星がきれいなんだ。」
今はまだ青い空を指差して、彼が言う。見渡しても街灯も滅多と見当たらないそんな場所で、街の灯のない暮らしなどしたこともない私には、何だか不安しか湧かず、それでも、ひとりきりでないなら、いつか夜空を見上げてみたいとも思った。
ここには腰掛けの学生の私たちは、もちろん車など持たず、移動はすべて徒歩かバスの私たちは、暗くなってから会ったことはなく、今思い返せばそれは、もしかしたら彼も、私と一緒に夜空を見たいと、そう言ったつもりだったのかもしれない。そうすることは、無理ではなかったけれど、その時の私たちには少しばかり難しかった。
一度だけ、彼と一緒に映画を見に行ったことがある。夕食の後に、ターミナルで落ち合って、街でいちばん大きな映画館へ一緒に行った。悪くはない映画だった。もちろん、台詞の大半が私にはきちんと聞き取れず、見終わった後で彼に説明してもらう必要があったが。
夜には数の減るバスを待つ間に、私たちはコーヒーショップへ腰を落ち着け、相変わらず他愛もないことを話して時間を潰した。
「夏が終わったら、自分の国に帰るんだ。」
彼が言う。いつものように微笑んでいたけれど、そう言った後で、奥歯を噛みしめた頬の線が、はっきりと見えた。
私たちは、小さな丸いテーブルに、高さの違う肩をわざわざ寄せ合うようにして坐り、彼のその頬の線を眺めて、私は自分の家族のことを突然思い出していた。今彼を眺めている角度が、ちょうど自分の家の食卓で、父親を眺める角度と同じだったからだ。私の父もよく何か内心に屈託がある時は、こんな風に奥歯を噛みしめた横顔を私に向けた。
女性はそう言えば、こんな風な顔を見せないと、よそ事を考えながら、私は彼のその頬の線を見つめ続けていた。
「もう、飛行機は決めたの?」
「まだ。」
短く答えて、彼は自分のコーヒーの紙コップへ視線を落とした。
私はすでに、彼の帰国のことを、彼と同国人のクラスメートから聞いて知っていたから、大きなショックは別になかった。夏が終わって帰国するのは彼だけではなく、恐らくもう半年はここへいるだろう私を初め、居残り組の学生たちは、去った学生たちと入れ替わりにやって来る新しい学生たちを秋に迎えることになる。
引っ越してはや1ヶ月 |
返信 |
3週間/4往復にわたる荷物運び、先週末は引越し前の地元の病院で再入院、で
はじめて新居でゆっくり過ごす週末
っても部屋の中は相変わらず段ボール箱まみれで寝るスペースしかない状態、
PC環境/アニメ録画・視聴環境もろくに復旧できてないし
やったことはいつもどおり土:一日寝、日:てきとーにだらだらしてただけだけども
晩飯がてらなんとなく秋葉に行ってみたりした
裏通りのあやしげな中華屋でてきとーなホイコーロー定食、
ドンキの1階でたこ焼き、KFCでホットチキンサンドセット、富士そばで天ぷらそば…
ってこう並べてみると一食で食う量じゃねーなこれ
ストレス食いか…
道の上 2 |
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itext 道 | |
「君が訊いたことは嘘じゃないけど、僕らにも言い分はあるんだ。」
目を細め、彼を見上げて、私は彼の言葉に必死で集中した。授業中だって、こんなに一生懸命誰かの言葉に耳を傾けることはない。
「あの子たちは、盗みをするし人を傷つけもする。人殺しも厭わない。靴片方のために、あの子たちは人を殺すんだ。」
映画や音楽でしか聞いたことのない、殺すと言う言葉を耳にして、私は少しだけ頬を打たれたようにうろたえる。殺すと言う言葉は、どの言葉でも聞いても、こんな風に禍々しく響くのだろうか。
彼は、少なくとも私がきちんと話を聞いていると思ったのか、相槌すら打たないのに、そのまま話を続ける。
「僕の友達も、ああいう子たちに殺された。僕のいとこもだ。政府は、そういうことを未然に防ごうともしてるんだ。」
私は、彼の言うことを正確に聞き取っているかどうか不安になりながら、思ったことを、数の足りない単語数で必死に表わそうと努力する。収容所、と言う言葉が分からず、代わりの言葉を探して、結局訳の分からない言い方をした。
「集めるとかは? 家とか。」
「学校とか孤児院みたいに? そんなところに入れたって、彼らはすぐ脱走するし、彼らはそもそもそんなところに入れられたいなんて思ってやしない。」
彼の言い分は、半分くらいは一方的なように思えた。それでも恐らく、彼に言わせれば、私がテレビで見た放送のされ方も極めて一方的な意見なのだろう。正しいことはひとつではないのだと思いながら、私はそう思うことすらきちんと表現できないことにひとりで焦れ、彼の話を一方的に聞くしか術のない、自分のあらゆる拙さを歯痒く感じている。
彼の言うようなことを、私はほとんど見聞きしたことがなかった。浮浪児たちは盗みをしたり人を殺したりする、収容するのも無駄、他に手立てがないので彼らを殺すことにする、そんな恐ろしい話が一体どこに転がっているのかと、私は海を越えた遠い、名前さえ彼らの言葉でそのまま発音できるか怪しいある国の出来事に、完全な他人事として憤る。安全な場所で、家族や友人を殺される恐れもなく、その浮浪児たちに対面する機会すらないまま、彼らの悲しい運命を嘆く。単なる自己満足だ。
彼はそうではない。その子たちに日々直に会い、彼らが何をしているのかを知っている。彼らが、ただ可哀想なだけ──見方によっては、もちろん彼らはただ気の毒な存在だ──の憐れな孤児たちではないと知っている。残念ながら、彼自身が被害者であり、その立場から、加害者である浮浪児たちが"駆除"──これは、テレビが使っていた言葉だ──されることを黙認するのも仕方がないと思っている。
私はただ彼の話を黙って聞くしかなく、それは私の言葉の未熟さだけのせいではなく、ほとんど生まれて初めて、自分の振りかざす正義が絶対ではないと思い知らされ、そして正義の形も存在も、ただひとつと言うわけではないのだと、目の前に突きつけられたからだった。
私は、自分の幼稚さを恥じた。できれば、この場で彼の前から消えてしまいたいと思った。
「わかった。あなたの言うことは、わかった。」
私は心の底から素直にそう言い、だが謝罪の言葉のようなものは付け加えなかった。私の見聞きしたことは少なくとも完全に間違いではなかったからだ。見解の相違と言う代物を、口にする前に考えなかった私は愚かだったが、私が悪かったと自分のことを思ったのは、彼の気分を知らずに害してしまったというただその一点だけだった。
「起こってることが正しいとは思わない。でも、困ってる人たちがいるのはわかった。」
「・・・僕らだって、あの子たちが殺されるのを正しいと思ってるわけじゃない。」
でも他に手立てがない、と彼が言葉を切った後に、私にはそう聞き取れた。主には言葉の問題で、私はそれ以上彼に問うことをしなかった。
私たちは、ごく自然にそのままバスの乗り場まで一緒に行き、一緒にバスに乗り、横に長い座席に肩を並べて坐り、バスの走る音に負けない声を上げて、ほとんどは彼が一方的に学校のことを話すのを聞いていた。
学生たちはほとんどが街の中心でバスを乗り換えるので、私たちも同じ様にターミナルでバスを降りたのに、すぐ次のバスに乗れる彼は、15分待たなければならない私の傍を離れず、結局私たちはその後2本のバスを乗り過ごし、ベンチでずっと話をした。
彼は熱っぽく自分の国のことを語り、いろんなことを変えて行かなければならないと、繰り返し言う。
暴動が繰り返され、そのたび政府は軍を出動させ、街中に──彼は首都に住んでいるそうだ──戦闘機が飛び交う。彼が両親と暮らす背の高いアパートメントの、最上階に近い窓から、その戦闘機がよく見えると、彼がほとんど可笑しそうに言った時、私は、ここへ来る以前の自分の暮らしのことを考えた。
軍の基地の近くに住んでいたから、学校へ通う──私は学生だった──電車の窓から、展示されている飛行機を見たことはある。母は基地のある街で仕事をしていた時期もあった。明らかに外国人の多いその街は、彼らに合わせた生活用品や文房具が多く売られ、それを珍しがって母があれこれ買って帰って私に見せる。私は軍や戦争を、特に理由なくありがちに忌み嫌っていたし、それに参加するすべての国や政府を、ただ愚かだと内心で常に一刀両断していた。
「僕は、ここでは好きに話ができるけど、国に戻ると手紙すら自由には受け取れなくなるんだ。僕や僕の家族が受け取る前に、全部開封されて中身をチェックされるから。」
なぜ、と私が訊く。国の方針なの?
「そうだね、方針でもある。僕の母さんは元々ロシアの人間だし、父さんはドイツ移民と山岳系原住民の混血なんだ。そのせいで色々あって、うるさいことを言われる。」
Re: ↓
http://zig5z7.sa.yona.la/2101 |
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Reply | |
http://wordsalad.kotosara.com/
ここまで行くと嫌いじゃないです。
例
あと、寒いエルサルバドル共和国風なスクリュードライバーと、カシスソーダが合いそうな生搾りグレープフルーツサワーと、マルーラの非常に恣意的な匂いのようなテキーラ、その事に気づいていないとしか形容のできないカフェ・ラッテなんかも注文。
みんなちくりとするようなおいしさに満足で「落ちつくんだ・・・『素数』を数えて落ちつくんだ・・・『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字・・・わたしに勇気を与えてくれる。2・・・3・・・5・・・7・・・11・・・13・・・17・・・19。考えてもみるがいい。我々がキシリア様にお送りした鉱物資源の量を。ジオンは、あと十年は戦える!あ・・・あの女の目・・・養豚場の豚でも見るかのように冷たい目だ。残酷な目だ・・・“かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね”って感じの!俺の腹にあるのは脂肪じゃない。希望だ。」と幽体離脱するほどの大絶賛。
その焼き鳥屋どこよ。かなり本気で行ってみたい。
残念な坂本龍一に上記ポエティックなドリンクをつくってもらいたい。絶対何か変なキノコとか入ってるだろそれ。
他にもガン決まりの記事多数。書籍化希望(ソースコード付きで)。
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さて、こんな文章どうやれば作れるんでしょう?ワードサラダの作り方を書いてあるサイトは結構あるんですが、ちゃんと動くソースコードが貼ってあるサイトはなかなかないんで、実際にやってみましょう。
才能の無駄遣い、という言い回しがこれ以上ぴったりくるサイトをあまり知りません。