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さぁ、キミもInstagramデビューしてみないか。 |
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iPhoneで撮影するときに、シャッターボタンの右にある○が3つ重なってるボタンを押せば誰でもとれるよ!(挨拶)
もうねぇ、前回のスモモ酒、呑むと確実に頭痛くなるんですよ。
砂糖をドバドバぶっ込んだ酒、とか、普通に想像して体に良いわけ無い。
一般的な梅酒用の焼酎甲類はアルコール35度。カビが生えない安全パイ的な意味で高度数。
飲む時に割って薄めるわけですが、果実酒としての味わいも薄くなっちゃう。
より低い度数で漬ければあまり薄めずにいけるので味わい深いですが、度数を下げれば下げるほどカビに気を遣うことに。
20度以下の酒で漬けるのは法的な意味でアウト。
氷砂糖なしでやれば美味しく出来るんじゃね?って思ったんですが、全く入れないと何年経っても美味しくはならないらしい・・・
普通に梅酒道は既に存在していると思う・・・・
朝の顔 (6/21) |
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itext | |
朝のバス停で、何となく挨拶する人がいた。
会釈だけをしていた私に、おはようございますと声に出して返し、翌日から私は、その人におはようございますと言うようになった。
必ず会うわけではなかった。会わない日にはどうしたかなと、何となく思うようになった。
その人は他の人にもおはようございますと言い、私にだけ声を掛けるわけではなかったが、その人の声を通して、バスを待つ私たちは何となく繋がり、不思議な事にその人がいなければその他の私たちはまったく赤の他人同士の表情(かお)で、視線すら交わしもしない。
挨拶以上の言葉を交わすわけではなかった。おはようございますと言ってそれきり、後は黙ってバスを待つ。
ここでバスを待つなら、住んでいるのは近くだろうし、バスを使うなら車を持っていないか免許を持っていないか、あるいは事情があってそれらを使うことができないのか、もちろん不躾にそんなことを訊くこともできず、私はただその人のことを想像した。
ひとり暮らしだろうかと、何となく考えて、だが歯切れのいい挨拶の響きは、人と交わるのに特に問題があるようにも思えず、きっと家族がいるのだろうと続けて考える。
散歩の犬が通り掛かれば必ず笑みと視線を投げていたし、バス停の途中の家の前に猫の姿があれば、それにもおはようと言っているのが口元の動きで分かったから、どうやら動物好きらしいと察しられた。
同じ程度に、人間も好きな人なのだろう。他人とは距離を取り、人と親しくなるのにひどく時間の掛かる私は、バスを待ちながら漫然と考えている。
こんな私だからこそ、無礼と思われないように、会釈と挨拶は欠かさない。笑顔で挨拶をしている限りは、人はその人物を危険とは見做さないものだ。
私は危険人物ではないが、厄介者と思われ面倒に見舞われることは避けたい程度に、人が苦手で俗人なのだ。
その人はそうではなく、ごく普通に、人当たりの良い、真っ当な人に見えた。
誰にでも優しい人なのだろう。犬や猫にも、きちんと優しい人なのだろう。
その人の声は、私の朝をいつも明るくしてくれた。その人に返すために、私はきちんと声を出して微笑まなければならなかったから、鬱陶しい夢で頭の重い日も、バス停に向かう間に背筋は伸びて、その人がおはようございますと私に声を掛けるまでには、私の気持ちはすっかり平常になっている。
いや違う、私の平常は仏頂面の、何に対しても瞳すら動かさない怠け者なのだから、その人に会う時には、私はむしろ上機嫌と言うべきなのだろう。
おはようございますとその人が言い、私の朝はそれで上等の朝に変わる。
顔に出すかどうかはともかく、私は良い気分で1日を過ごし、またバスに乗って帰宅する。
その人が、姿を消した。
前触れはなく、せいぜい2日続けて姿を見ない以前と違って、それはもう何週間にもなっている。
私たちはむっつりと黙ってバスを待ち、暑さや寒さや雨にしかめ面を浮かべ、自分以外がすべて人殺しか強盗と思い決めた風に互いを見て、その人を欠いた私たちは、同じバス停で同じバスを待つだけの間柄になってしまった。
また戻って来るだろうかと、バスを待ちながら、私はいつも辺りを見回している。
バスの時間を変えたのかもしれない。引っ越したのかもしれない。仕事が変わったのかもしれない。車を手に入れたのか、免許を取り返したのか、もうバスに乗る必要がなくなったのかもしれない。
おはようございますと言う、その何の変哲もないごく普通の挨拶で、その人は私(たち)の朝を変えた。その人に変えられた朝は、残念ながらその人なしでは続かないようだった。
近頃、人へ挨拶する時の私の笑顔は、以前以上にいっそう不自然な気がする。
歯切れの良い発音を何とか思い出しながら真似て、私は誰に対しても何に対しても害意はないのだと、そう示そうとして、それが以前以上に上手く行かずに、ほんとうに逃げ回って隠れ住んでいる犯罪者のような気分に陥っている。
あの朝が、私にはとても大事だったのだ。
コラージュ * 6/21 |
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exist | |
ほんとうに私は、どれが本当の自分だかわからない。読む本がなくなって、真似するお手本がなんにも見つからなくなった時には、私は、いったいどうするだろう。手も足も出ない、萎縮の態で、むやみに鼻をかんでばかりいるかも知れない。何しろ電車の中で、毎日こんなにふらふら考えているばかりでは、だめだ。からだに、厭な温かさが残って、やりきれない。何かしなければ、どうにかしなければと思うのだが、どうしたら、自分をはっきり掴めるのか。これまでの私の自己批判なんて、まるで意味ないものだったと思う。
こうして私は、「私」が書いたものに対する責任を放棄して、好き勝手な放言を続けることにする。私は、「私」が見たものや感じたことを、あるいはそうと思われることを、好き勝手に「私」として書き綴る。私は「私」ではないから、それがほんとうのことかどうかはわからない。
「私」の言うことには、真実は何ひとつない。少なくとも私にとって、「私」の書き綴ることはすべて嘘だ。
無責任で嘘つきで人でなしの「私」は、頭蓋骨の中や体の中にたまった膿を吐き出すために、嘘八百を並べ立てる。
私が雑草なら、土の下で根を伸ばして、いずれあなたの根に触れることもできるだろう。
私が水なら、あなたの乾いた葉を潤すことができるだろう。
私が空気なら、私はあなたに必要なのだと、胸を張ることもできたろう。
私はそのどれでもなく、この世に確かに在ると証明もできず、あなたの視線と微笑みの行方によって不在の証明をされ、あなたへの想いの存在によって、私はこの世に在るのだと知覚するしかない。
(こんな言葉もどこかの本で読んだことがある)
http://q7ny3v.sa.yona.la/2463 |
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TBSラジオがポッドキャスティングを止めるという。通勤の友がなくなるなぁ。いろいろスポットで試してみたけどあんまオモシロイの見つからなくて。まぁラジオは聴き始め馴染まなくてやがてオモロキみたいな経験もあるから聴き続けるテもあるかもしれないけど。デイキャッチのニュースランキングはテレビ無い生活に必需と言ってよかったくらいだし、たまむすびのゲストトークはちょっと無くなるのツラい。なにより東京ポッド許可局がポッドから消えるってなんだよおい。
溜まりがちな英語系の再生が捗るかな、いやしかし。
もう台所は宇宙ってことでいいんじゃないかな — ストロベリームーン、◯◯にそっくりと話題 ...たしかに(画像) |
返信 |
http://www.huffingtonpost.jp/2016/06/20/strawberry-moon_n_10580732.html
金環食のときは、輪ゴムが金環食に似てるってネタもありましたね。
テスト — EPUB で2倍ダーシ「——」が繋がって表示されないときの対処法 | 電子書籍について |
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Quote | |
結論を言ってしまうと端末の仕様に左右されるので根本的な解決方法はないのですが、アキができる確率を下げる方法はあるようです。
2倍ダーシとして使える文字には「——」「——」「──」などがある
パッと見ではその違いに気づかないかもしれませんが、これらはそれぞれ違う文字で構成されています。(U+〜)というのがそれぞれの文字に割り振られた文字コードです。
—— これは全角ダッシュ(U+2014)です
—— これはホリゾンタルバー(U+2015)です
── これは罫線素片(U+2500)です
罫線素片にするしかないか。フォントにもよるし。
Re: 小宇宙
Instagramみたいな色の写真。 |
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Reply ばか | |
>新しいアート(造酒)
そうか、撮るところまで含めたアートであると標榜すれば酒税法をかいくぐれませんかね。
だめだな、銃刀法で同じことやったらどうなるか考えたらすぐわかった。
その新聞紙に乗つた瓶の底で、氷砂糖のやうな光の粒は、ほんたうに、掬つても掬つても、どこまでも甘いのです。
「ああ、なんだか酔払つて来てしまつたよ。」
「僕もだ。」
オレはかぷかぷわらつたよ。
だから砂糖減らしたっつってんだろ。
Re: むちむち
銀河鉄道に拠る |
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Reply ばか | |
・>(BAD END)。
ザネリときたら大したもんだ。痴漢冤罪美人局、カムパネルラの人の良く気の弱いのをいいことに、どっちにしても万円以上もうけるぜ。
・以下いつものラ。
銀河鉄道の夜のような夜
https://www.youtube.com/watch?v=smBdi2rvFiY
・オツベルと象は「ある牛飼いがものがたる」話なので、この牛飼いがうしかい座だとすると、むしろ話全体が銀河鉄道の夜の一部を切り出したものである可能性すらある、などと供述しており〔以降原稿なし〕
Re: 多分、乗ります。
むちむち |
返信 |
Reply | |
間違えた、無知の知。
>罪を知る者に罪は無い。では汝に問う、汝は罪人なりや。
銀河鉄道の夜しかり、灰羽連盟しかり。いわゆる『LIMBO』が題材になっている作品は、緩やかに穏やかに、でも着実に結末へと導かれる切なさがいいですよね(ゲームのあれはあんまりだけど)。
さておき。乗った後に、車内で友人と出くわしたら戦慄しますよね。
「石炭袋で降りるのはヤツと俺のどっちだ!?」みたいな。
・お互い、ガチで心当たりがない。
・もしくは、向こうは心当たりがあって結末を悟っているけど、コッチを不安にして楽しむために心当たりが無い振りをしている。
みたいなシチュエーションで、現代劇としてリメイクしたら面白そう。
切符の代わりに交通系ICカードで。カムパネルラが「僕のチャージ残高はここまでなんだ」とか言い出す。
「だったら車内でグリーン券買うなよ!w」みたいな切り返し。
車中、やたら「この列車は空いていて良いね」と繰り返していたカムパネルラ。
現世に戻ったジョバンニは、痴漢えん罪で投身自殺した友人の事実を突きつけられる(BAD END)。
あの話の肝って『露骨に仲が良すぎるわけでは無い』っていう二人の距離感が上手く働いているからこそ、なんだろうなぁ。
「川にはいっちゃいけないったら。」っていうオッベルと象の最後の言葉は、実は『銀河鉄道の夜の最後に書き足そうとして間違えた説』を提唱したい。
そうだ、アカウント、分けよう。 |
返信 |
思考の泡 | |
ながいのは次からuqb5z7で書くことにしよう。そうしよう。
それにしてもパチモン臭ぷんぷんのID。改めて思った。
こっちのアカウントはタグ一覧もまだすっきりしたまま。こっちでは増やさねえぞ。
以下蛇足。
複数のプロジェクトを並行して進める場合の小技として、「それぞれ違う味のガムを、プロジェクトの数だけ用意し、ガムを噛みわけてプロジェクトごとに頭を切り替える」というのがあるらしい。
人間の思考は嗅覚や味覚に結構左右されるから、そこを突く、ということのようで。
行き詰まってきて味がなくなってきたら、ガムを変えるなり、一旦出して改めて同じのを噛み直すなりすればいい。頭いいなあ。そういうの思いつける人になりたかったよ。
蛇足2。
複数アカウント利用時のブロックとかお気に入りとか非公開とかの挙動を調べて遊んだ時のことをどこかに書いたはずなんだけど見つからなくなってしまった。タグ「sa.yona.la」がうまく機能してないような感じ。
http://q7ny3v.sa.yona.la/2462 |
返信 |
惚れ日記 | |
週末の品川駅、新幹線に乗り継いで帰省の乗り換え。なにやらスタイリッシュなイベントスペースが仮設されている。huaweiスマートホンのイベントだと。なんかまだソワソワ確認事項とかやってるぽいけど、乗り換えの時間も迫るしちょっと興味あるしデモがカッコイイしちょっと手に取ろうか、と。コンパニオンが寄ってきた、「イメージセンサーはレンズがライカ、カラーと白黒専用の2眼でコントラストの再現がどーのこーの」などと、うむ。カメラを起動、画面がワカラナイ,そして指先が触れる。なるほどオートフォーカスが早いし、背景ボケとか黒の際立ちも艶っぽい描写。概ね6万円シムフリー、いいな。
ちょっと人物撮影フィールお試しに「撮っちゃってイイすか」って頼めばよかった、膨れっ面とかリクエストしたい感じのお顔立ちだったんだ、思えば。
小さな世界を少しだけ泳ぐ * 6/20 |
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exist Reply | |
私が与える餌と、私が与えるきれいな水と、私が与えたこのガラスの壁に区切られた小さな世界と、金魚はそれしか知らない。見つめる私の視線を受け止め、それを拒みはせず、この世界はこういうものなのだと、あるとも知れない脳みそで考えて、金魚は見つめる私を見つめ返して来る。
駅から帰ってくると、交差点に違和感があった。信号機が新しくなっている。
交差点に立つ賃貸マンションの隣りにはコンビニと弁当屋が入っていて、どちらもあいかわらず繁盛しているみたいだ。地の利だろう。エントランスの目の前には今僕が渡ろうとしている横断歩道があり、それをこっち向きに渡ってそのまま5分も歩けば駅だ。区画整理が進みつつあるこの街では、相続と売却を繰り返されて細切れになった土地をまたまとめてこんな建物にするのが流行っているようだった。僕はこの土地での仕事が決まって家を探している時に、主に単身者向けのこのマンションでたまたま空きが出ているのを知って、ろくに内見もせずに契約した。
ぼんやり眺めていると車用の信号が黄色になって赤になる。それに合わせて二歩ほど足を踏み出すと、計ったように歩行者用の信号が青に——ならない。
僕は足を止める。同じ向きの車用の信号は青になっている。タクシーが曲がってきて、まだ道を渡ろうとしている老人にクラクションを鳴らす。
信号機と一緒に信号のパターンも変わったのか。慌てて歩道に戻り、周りをよく見ると柱の根元に注意書きが申し訳のように立てかけてある。
これはここにあっても誰も読まないよな。信号を渡る時は向かいの信号機しか見ない。もっとも僕はその信号機もよく確認せずに歩き始めたのだけど、とにかく八つ当たり気味に看板を見ていると、振り返った女性と目が合う。彼女も普段の癖で歩き出したのだろうか、同じ看板を見ていたようだ。ひょっとすると僕につられて歩き出してしまったのかもしれない。
ばつが悪くなって思わず苦笑してしまった僕は、視線を一旦マンションに戻す。同じマンションだったら恥ずかしい。
信号が次に本当に青になったら、それをよく確認するふりをして、彼女の後で歩き出そう。彼女がエントランスに向かったら僕はコンビニに入ることにする。彼女がコンビニに向かうなら真っ直ぐ部屋に戻ろう。このまま集合ポストやエレベーターでまた一緒になっても気まずいし、ストーカーだと思われるとやっかいなことになる。
いや、それなら逆に僕が先にエントランスに向かって、この建物の一室が僕に与えられた世界だということを示しておこうか。僕はたまたま空いていた部屋をとりあえずのつもりで契約したけど、何となくそのままずるずる住み続け、もう何年かになる。相変わらず物はあまり持たないままだし、誰かと同棲を考えるようなところまで関係を深めることもなく、異動願を出すほどこの土地を離れたいわけでもない。
彼女がコンビニに向かうならそれでよし、同じようなタイミングでエントランスに入ってきたらドアを押さえていてあげれば済む。一瞬のことだ。誰も僕のことなどそれほど気にしてはいないはずだ。僕だって家の目の前の信号で今日増えた小さな親近感や違和感にもすぐ慣れてしまい、きっと忘れるだろう。
そんなことを考えながらポケットからキーケースを取り出そうとして、ふと彼女を見ると、また目が合う。彼女はバッグに入れかけた手を自然な動作で止めて、困ったように微笑む。取り出そうとしたのは鍵だろうか財布だろうか。
僕もまた困って同じように笑い、キーケースをじゃり、と彼女に聞こえるように音を立てて握る。信号が青になったのを見てから、普段より大股でエントランスへ歩き出す。
金魚と私 * 6/19 |
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itext Reply | |
じゃあ、もらってくださいよ、とはまだ言えない。言った方がいいのかどうかもまだわからない。
私は黙ったまま夏の午後の窓枠を横目に、澄んだ闇と憂いを静かに混ぜ、不透明に明るい幕で覆う。バーだったら振ってしまうのだろうか。それともこれ以上触れないままの方がいいのだろうか。
でも、彼女も彼女も、そして多分彼女も、フレームの中だけの存在でないことが俺にはわかるし、少なくとも彼女は自分の恋を食べて生きていることもわかった。今はそれでいいと思えるようになったのも、きっと彼女のおかげなんだろう。
ただいまと言いながら、かかとをすり合わせて靴を脱ぎ、私は部屋の中へ入りながら大きくため息をついた。
人混みを肩を縮めて歩いて来て、自分の部屋にたどり着いて、薄暗いちょっと淀んだ空気の中の静けさに、私は全身の力を抜く。
「ただいま。」
今度はもうちょっと声を張る。ネクタイをゆるめて、荷物を適当に置いて、着替える前に床に坐り、そこだけ薄青く発光する小さな水槽の中で、私を正面から見ている小さな金魚へ向かって精一杯の笑みを浮かべる。
疲れが一挙に全身に押し寄せ、それでもひらひらと薄いひれをなびかせて私を見つめる金魚の、鮮やかな緋色から少しずつ金色に寄ってゆく鱗の連なりを見つめているうち、この部屋の外で今日も起きたことすべて、私の背中から次第に遠ざかってゆく。
「やあ。」
金魚に向かって、私はひらひらと手を振った。
顔の両側に飛び出した目、丸く開いた、ぱくぱく水中の空気を求める口、私たちの思う表情と言うものは特になく、それでも泳ぎ方や口の開き方やひれのなびき方で、金魚は確かな喜怒哀楽を伝えて来る。
触れるためには水の中に手を入れる必要があり、水の中以外で金魚は存在することはできず、この、せいぜいひと抱えほどのガラスの水槽の中で、わずかに置かれた水草の間をくぐるようにして1日過ごし、仕事に疲れて帰って来る私のどす黒い顔を眺めて、それが金魚のすべてだった。
そして金魚が、私のすべてだった。
水槽のガラスへ掌を軽く押しつける。指の付け根の、かすかに盛り上がった辺りへ、金魚が口を近づけて来る。水とガラスと空気に隔てられた、金魚と私の関係。金魚とふたりきりでいられたらいいのにと、私はもう長い間考え続けていることをまた考えている。
丸い張り切った腹、輝く鱗、どこまでも繊細に華麗なひれ、黒々と濡れた瞳、私だけが見ることのできる、金魚の姿。
私が与える餌と、私が与えるきれいな水と、私が与えたこのガラスの壁に区切られた小さな世界と、金魚はそれしか知らない。見つめる私の視線を受け止め、それを拒みはせず、この世界はこういうものなのだと、あるとも知れない脳みそで考えて、金魚は見つめる私を見つめ返して来る。
私は金魚を、たまらなくいとおしいと思った。
遅くなった昼休みに、何を食べようかと考えながら歩いていて、ふと視線に入った喫茶店の窓の中に、カウンターに向かい合う人たちの姿が見えた。半分だけ見える顔(男だった)とこちらに向いたちょっと丸い背中(女と知れた)。
一瞬顔の位置をずらし損ねて、ふたりの間の距離をうっかり測ってから、ようやく私は視線を外してまた歩き出す。
通り過ぎる交差点で、止まっていた車の中にいたふたり。腕の位置で、助手席の女が運転席の男に触れているのが分かった。
どちらのふたりも、窓の枠に切り取られて、水槽で仲良く一緒に泳ぐ魚のように見えた。
あれらのふたりは何にも隔てられてはいず、同じ世界に一緒にいる。同じ空気を吸い、互いの吐いた二酸化炭素を取り込み、吐き出しては吸い、一緒にいる。
金魚と私は、そのようなふたりにはなれない。ひとりと1匹。ふたりにはなれない。
この水の中に頭を突っ込んで、溺死することはできるだろうか。私の吐いた二酸化炭素を、金魚が吸う。そして吐く。金魚の吐いたそれを、死ぬ寸前の私が吸う。吸い込んだまま、死ぬ。そうして私たちは、かすかでも何かひとつのものを互いの肺の中に共有する。
仮に、銀河鉄道に乗る機会があったとして。 |
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あなたは乗車しますか?
(ただし、自身がジョバンニかカンパネルラかは分からないものとする。)
以下、本文。
なにがしあわせかわからないです。
ほんとうにどんなつらいことでも
それがただしいみちを進む中でのできごとなら
峠の上りも下りも
みんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。
sa.yona.laのごくごく軽微な不整合(?) |
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sa.yona.la | |
「存在しないユーザの記事を想定したURLに飛ぶと、飛んだ後のページ左上の『sa.yona.la』へのリンクが、sa.yona.laトップページではなく当該ユーザのトップページになっている。」
「存在するユーザの、存在しない記事」でも似たようなことが起こる。
上記の動作はページほぼ中央の「トップページ」へのリンクも同様。
以下、再現の手順。
1. http://totono.sa.yona.la/20130628 に飛んでみると、「このページは存在しないか、削除されています。」と表示される。
2. その状態で、ページ左上の「sa.yona.la」をクリックすると、http://totono.sa.yona.la に飛び、ページの見かけ上の内容は変わらない。
この状態ではsa.yona.laトップページに直接戻れない。
上記の前者の動作。
(ページ内の他のリンクからなら、段階を踏めばもちろん戻れます。)
3. http://zig5z7.sa.yona.la/999999999 に飛んでみる。この時も存在しない旨のページが表示される。
4. 飛んだ先で、ページ左上の「sa.yona.la」をクリックすると、http://zig5z7.sa.yona.la に飛ぶ。
上記の後者の動作。
なぜこれが不整合に見えるかというと、例えば、
5. http://zig5z7.sa.yona.la/4179 に飛んだ場合、ページ左上には「俺と彼女と彼女の恋。 | zig5z7 | sa.yona.la」と表示される。
6. この状態で左上をカーソルでスリスリしてみると「俺と彼女と彼女の恋。 」「zig5z7」「sa.yona.la」でそれぞれのリンク先が違う。
・俺と彼女と彼女の恋。
→ http://zig5z7.sa.yona.la/4179 へのリンク
・zig5z7
→ http://zig5z7.sa.yona.la/ へのリンク
・sa.yona.la
→ http://sa.yona.la/ へのリンク
ページ左上でのリンク先は「記事単体 | ユーザ別トップ | sa.yona.laトップ」になっているのが「正常」だと思われるが、記事やユーザが存在しない場合はsa.yona.laのみが表示され、それが意味するであろうURLが「通常」と違う。
http://sa.yona.la/help などではページ左上に「sa.yona.la」だけがあってもトップに飛べるせいもある。
今さら誰も気にしてないと思いますが気がついたので一応書いておきます。あくまで不整合であって「不具合」というほどのものでもないですけど。
これは「存在しないページにわざと飛ばす」を思いついたオレが悪いです。すみません。
以下蛇足。
上記では http://zig5z7.sa.yona.la/999999999 に飛びましたが、これを1桁増やして http://zig5z7.sa.yona.la/9999999999 とすると500エラーが出てびっくりします。
この状態でも同じような現象は起こりますが、サイトやページ自体が止まったりはしませんのでとりあえず安心。いくらなんでもそこまで書けないし。
俺と彼女と彼女の恋。 |
返信 |
exist outtakes ととの。 | |
「バイバイなの」
交差点の向こう、四角い窓枠で外界から切り取られた彼女に前の面影はなかったのに、俺には、彼女が彼女であるとわかった。
彼女と付き合い始めてから、あと9日で丸3年になる。と言っても、その関係はひと月も保たずに一旦別れてしまったので、今では彼女は僕の心の中にいるだけだ。そう思っていた。
考えてみれば彼女は何にでもアイスクリームを浮かせるのが好きだったのかもしれない。そんな描写を心の中で試したことはないけど、アイスコーヒー、コカコーラ、アイスティー、メロンソーダ、抹茶やトマトジュースにまで。
信号待ちで偶然見かけた彼女の声は、道に隔てられ、さらに窓にも遮られて全く聞こえない。彼女は俺に気付いていない。
でも今はそれでいい。俺は彼女でなく彼女の方を選んだのだから。
「どうかしたの?」
隣で俺の手を握る彼女が、俺の顔をのぞき込んで言う。俺は彼女と眼を合わせることができなくなる。
「何よ。かわいい子でもいたの?」
彼女は追及を緩めない。
「いや、彼女、お揃いのヘアピンしてる。猫の。」
「彼女ってドノジョよ。そんな子はいないの、いい? あなたは私のことだけ見ててくれればいいの。」
彼女は握った手を解いたと思ったら俺の指の間に彼女の指を強く割り込ませてくる。
「ほら、行くわよ。信号変わっちゃうじゃない。」
彼女は新しいヒロインを見つけたんだろうか。きっとそうなんだろう。彼女の正面に座っているヒロインであろう彼女はトマトジュースを飲み干して、彼女のアイスをひと匙すくって食べている。彼女は上気しているはずだ。今の俺にはそれがわかる。それを彼女もわかっていて、彼女がそれを止めることができないことも。
彼女、シンユウなの、と彼女はあの時言った。そして俺は彼女でなく彼女を選び、彼女の涙と、別の彼女の別の意味での涙を見て、今この交差点で彼女と彼女と共にいる。
ただそれは今の俺しか知らないことで、彼女に説明するのは無理だし、彼女に説明するのは野暮というものだ。
彼女に説明するために喫茶店に入るのはもっと無理だ。彼女は、彼女よりも彼女よりも、このことを知り得ないだろう。彼女は俺と会ったことがなく、今ここで会うことにもなっていない。
俺の手を引く彼女の手を握り返して交差点を渡り始める瞬間、彼女と眼が合う。俺は彼女に笑いかけて、彼女は訝しげな視線を返す。彼女は正面を向いたままだ。彼女も。
でも、彼女も彼女も、そして多分彼女も、フレームの中だけの存在でないことが俺にはわかるし、少なくとも彼女は自分の恋を食べて生きていることもわかった。今はそれでいいと思えるようになったのも、きっと彼女のおかげなんだろう。
彼の町の夏の祭りの公園のシアンかぶりの夕べの記憶 |
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ばか | |
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ATOK先生大憤怒の五七五七七。
はがない風に略すと、ノノノーノ・ノーノノ。
ノ率7/31=22.6%。
まだ増やせないか。
世の鵜の胃の腑の差 ←ノ率44%強。音読してとりあえず意味が通る状態のまま5割以上になることはほぼあり得ないので限界は近い。
タイトルの五七五七七から3つ増やしても3割いかないのか、きちーな。六八六八八にするわけにもいかないし。
木の根の死(木の芽の、木の葉の)
目の絵の
火の気の、火の粉の、は厳しいか
手の毛の(身の毛の、は厳しいか)
津の地の(津の出の)
蚊の血の(厳しいか。吸った分)
屁の音の
魔の日の
柄、尾、苦、酢、瀬、他、田、戸、名、荷、野、歯、葉、日、麩、帆、間、実、無、藻、喪、矢、湯、夜、利、李、和、輪、蛾、画、魏、具、碁、呉、座、字、痔、図、度、場、武、部、
こんなの誰か絶対やってるんですが探し方がわからない。図書館か。
以下蛇足。
「ごーしちご」だと五七五が出ません(iOS 9.3.2)。
ゴナナゴにしないといけないみたい。なんか気持ち悪い。4音だからだろうか。
ゴシチゴでも出ないんだよなあ。
シチシチは出ない。ナナナナだと出る時は出る。へえ、あんたもナナっていうんだ
以下出オチ。
土を食み、たゆたう者 * 6/19 |
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exist Reply | |
外から見える私たちは、窓枠で切り取られてふたりきり、小さな水槽に入れられた魚のように見えるだろうか。区切られた世界にふたりだけで、誰も私たちを指差さず、私たちの存在を知りもしない、そんな世界。
溶けないこのアイスと同じように、一途な私の想いは、溶けてもコーヒーにはきちんと混ざらないのと同じに、どこにも行けず、何にもなれず、私の胸の中でただふくらみ続けている。
「マスター。これ、美味しいんですかね。」
私がつまんでいるのは魚の餌だ。
「ん? ああ、お腹すいたの? 食べてみてもいいよ。お勧めはしないけど。お砂糖とミルクはお使いですか。」
マスターはゴブレットを磨きながら、真顔でそんなことを言う。
「いえ、いいですよ。だってこれ土とか砂みたいじゃないですか。」
「ブラックがお好みでしたか。」
「そうじゃなくて。いつもぱくぱく美味しそうに食べてるよなあって思って。」
「あまり量をやらないでくれよ。食べすぎたり溶け残ったり、ろくなことないから。」
マスターの手がゴブレットからタンブラーに移ったのをきっかけに、私は餌を注意深く量って水槽に落としていく。
「その水槽はそいつらの街であり寝室であり、風呂であり食堂でありトイレでもあるからね。」
「後半の話は、お客様がいらっしゃったら止めてくださいね。」
そんな風にデリカシーがないから離婚になっちゃうんですよ、という軽口はまだ叩けない。
しばらく前に、何だか最近元気がないなと思ったことはあったが、マスターはどうやらその頃に離婚していたらしい。私が先週、テーブル席を片付けていた時、カウンターの中の手が止まる気配を背中で感じた。
話題を出した常連のお客様は私がそのことをとっくに知っていると思っていらしたのだろうか、それとも知らないと見て、あえて軽い触媒の役を買って出たのか。私は普段、この店では聴覚を半分閉じて、お客様の会話を全部は聞かないようにしている。でもあの時は私の手も止まりかけた。
マスターはそれに気付いただろうか。動揺の理由まで気付いただろうか。本当の理由は私も自分ではわかっていないのかもしれない。
「コーヒーも、よく考えると泥水みたいなものですね。」
磨かれたタンブラーを見て私は言う。さっきお帰りのお二人、コーヒーフロートの方のお客様にお出ししたグラスだ。
「失礼だな。」
マスターが笑う。
「水清ければ魚棲まずって言うだろう。この店だって結構淀んでるし、そういうのも必要なんだよ。」
私たちは父娘と見るには顔立ちが全く似ておらず、夫婦にしては歳が違いすぎ、多少の冗談を言い合えるようになってきてはいるものの、いつ誰がどこからどう見てもやっぱりただの店主と店員で、さっきのお二人が窓枠に収まる姿はその後ろに華やぐ街を写したようだった。
「マスター、お客様がいない間にちょっと練習させてください。ゴブレット使いたいんですけど。」
「いいよ。今日はそっち側で見ててみよう。」
「濃い方の水出しも使っていいですか。」
そう言いながら入れ替わりにカウンターに入って手を洗い、ブランデーと生クリームを準備する私に、マスターがまた笑う。
「店主に昼間から飲ませる気か? そんなんじゃ、もらい手がいなくなるよ。」
「メニューに載ってるじゃないですか。泥水と気違い水、お混ぜします。」
「後半みたいな言い方は、お客様がいらっしゃったら止めてくださいね。メニューの名前で言うように。じゃあ、もらおうかな。」
じゃあ、もらってくださいよ、とはまだ言えない。言った方がいいのかどうかもまだわからない。
私は黙ったまま夏の午後の窓枠を横目に、澄んだ闇と憂いを静かに混ぜ、不透明に明るい幕で覆う。バーだったら振ってしまうのだろうか。それともこれ以上触れないままの方がいいのだろうか。
「いいと思うよ。上手くなったね。」
味見をして微笑むマスターが、ゴブレットをコースターごとゆっくりこちらに滑らせる。白と黒の境目は傾けられたグラスの壁で溶け合い、カウンターに置かれた後もすこしだけ土の色に揺れている。
同じ色が唇に乗ったマスターに、私は紙ナプキンを差し出す。マスターの唇が触れていない側から味見をして、それでもマスターと同じ色になった唇をもう1枚の紙ナプキンで押さえ、ゴブレットの縁を軽くなぞった親指を拭う。


